・・・・・・ 大阪漬け/胡瓜とキャベツの一夜漬け

大阪漬け
昔、大阪城を築くときに、忙しい工事係の武士の家で漬けたのが始まりだそうで、かなり古い漬物です。これから、ちょっと変わった「霜降り漬け」や「きざみ漬け」が後につくりだされました。
●材料と用具=大根は葉付きものを。夏大根より冬の大根の方が柔らかです。
・・*1斗=18.039P/1升=1.8039P/1合=0.18P/*1貫=3.75L/1匁=3.75K
・ 葉付きの大根1本(約二百匁)/塩:10匁/おし石:100匁ほど。
・ 葉も大根もきれいに洗います。最初に葉を切り落とし、できるだけ細かに刻み、塩を全量の3分の1を振りかけ、よくもんで、固くしぼって汁を捨てておきます。
・ 大根を1分(0.3B)足らずの輪切りにし、これを幾枚も重ねて細い千切りにします。先ほどしぼっておいた葉と一緒にして、残りの塩をふりかけ、よくもんで、大根が柔らかくなったら、おし蓋とおし石をのせ、上から清潔な木綿などをかぶせておきます。
・ わずかな間に汁が上がってきますが、塩が慣れるのに四時間ほどかかります。葉と大根の味が馴染んで美味しくなるのは、1晩おいてからです。
食べるときは、水洗いせずそのまま絞り上げ、醤油をかけて頂きますから、漬けるときは材料も容器も清潔でなければいけません。
サンショの葉や紫蘇(シソ)が有るときは、刻み入れてもよく、辛くない程度に刻み唐辛子をいれると味が良くなります。

胡瓜とキャベツの一夜漬け
夏場に美味しい漬物です。あまり太くないキュウリを小口から薄く刻みます。キャベツは葉を1枚ずつはがし、太い葉脈部を取り除き、ザク切りにします。これらを鉢(容器)に入れ、上からバラバラと塩を振りかけ、おし蓋をし、軽いおし石をのせておきます。青じその葉を千切りにして混ぜるとより美味しくなります。
1晩おき、ざっと水洗いして固く搾り、醤油をかけて頂きます。




「目次」に戻る -INDEX-