・・・・・・ 麹漬け:浅漬け大根/白菜の麹漬け

浅漬け大根

・・*1斗=18.039P/1升=1.8039P/1合=0.18P/*1貫=3.75L/1匁=3.75K

大根(葉を除いたもの):1貫300匁/塩:50匁/麹:4合/おし石:1貫500匁。これは9升入り醤油樽の場合です。4斗樽の場合は、約この5倍量になります。
◆下漬け=大根は練馬が1番です。太さの揃ったのを選び、よく水洗いし、葉を根元から切り落とします。樽の底に塩少量を振り、沢庵漬けや塩漬けと同様、1段並べては塩を振りを繰り返し、段を積み上げます。上に蓋とおし石をのせておくと、5時間程で蓋の上に汁が上がってくるのが普通です。
◆本漬け=漬け込んで3日後に本漬けが普通ですが、大根の質や気候により差がでますので、試食をして、塩加減や塩がよく廻っているか確認します。完全な塩漬けが出来たのを確かめ本漬けに漬けかえます。
大根は、つけ汁の中で、振るようにして引き上げ、水気の切れるまで陰干しします(約3時間)。
樽は洗い直し、日光で乾ききらないように乾しておきます。
麹は、煮立てた3合程の湯に、湯が冷めるまで浸しておきます。
◇樽の底に、陰干ししておいた大根を1段並べ、用意の麹をまんべんなく振りかけ、同じ要領で段を積み上げていきます。おし蓋とおし石をのせます。こうしておくと、蓋の上に汁が上がらぬ内に、麹が自然発酵して甘くなり、大根からの汁と調和して、自然に味がつきます。冬場で、早くて5日、遅くとも7日目から消費を始められます。賞味期限は。漬け方の上手下手によりますが、20日間ぐらいが食べ時です。20日以上もたせようとするなら、薄い塩水を作り、蓋の上5分(1分=0.3B)くらいの深さに入れておくと安全です。なお、小さめの容器で漬けた場合は、最初のおし石を最後まで使うのがよいでしょう。おし石を緩めると味が変わります。

(注)麹漬けに白砂糖を入れるやり方が有りますが、これは下漬・本漬けの手間を省き、塩漬けの時に麹を直接入れる方法の場合です。これですと、麹が柔らかになる前に塩気を吸ってしまい、じゅうぶんな甘味が出ないので、どうしても白砂糖を使うことになります。

白菜の麹漬け

・・*1斗=18.039P/1升=1.8039P/1合=0.18P/*1貫=3.75L/1匁=3.75K

麹漬けと言えば、大根が代表ですが、麹と馴れ合った白菜の味は、また格別です。
白菜:1貫匁/塩:40匁/麹:4合/おし石:1貫匁。これは9升入り醤油樽の場合です。4斗樽の場合は、約この5倍量になります。
◆ 白菜の固く巻いた上側をのぞき、きれいに洗い、根の方に十文字に包丁で切目を入れておきます。大根と同様の手順で、塩を振りながら段に積み上げ、おし蓋とおし石をのせ下漬します。3時間ほどで水が上がってきますが、一昼夜たって引き上げ、本漬けに漬け直します。
◆ 本漬けは、1株づつ固く搾り水気をきり、後は前項の浅漬大根と同じ方法です。大根より早く味が馴れますから、本漬け後2〜3日で食べることが出来ます。




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