・・・・・・ 青梅漬け/梅の焼酎漬け(梅酒)


【青梅漬け】
 年中青々と梅を保存する漬け方です。季節違いに料理に使ったりします。漬け方には三通りありますが、結果はいずれも同じです。こつは、梅の熟し加減がもっとも大切で、時期を逸すると漬けそこなうことになります。また、いくら青くても、買ったものは上手に漬かりません。木からもぎりたてを、傷のつかぬように扱います、梅の苦味がさってから、2〜3日後が、漬け時です。

・・*1斗=18.039P/1升=1.8039P/1合=0.18P/1勺=0.018P/1貫=3.75L/1匁=3.75K

『材料と容器』
・・・・青い梅山盛り1升/塩8合/水7合/瓶またはビン
・・・・別口に:色付けとして青の色素2匁/水3合/梅の青葉50枚
・・・・他に:焼ミョウバン1匁/焼酎2合半/氷砂糖30匁
・・・・保存汁として:酢5勺

『漬け方』=梅干しの時の様に、梅を水に漬けません
 塩8合に水7合を混ぜ合わせ、それに梅を漬けます。2日目に3合の水で青の色素2匁を溶き混ぜ、きれいに洗った梅の葉を入れ足しておくと、二日ほどで色がつきます。色の着いた梅を漬け汁の中でよく洗い、一粒一粒ていねいに拭いておきます。
 一方で、鍋に酢と明礬(ミョウバン)を入れ、一煮立させ、すぐに火から下ろして氷砂糖をいれて冷まし、冷めたら焼酎を加え、これに梅を漬け込みます。もし、つけ汁が足りない様でしたら、焼酎を追加して下さい。そして瓶またはビンに入れ蓋をしておきます。
*梅の葉を入れるのは、色素の沈殿を防ぎ、梅に色むらのできないようにするためです。


【梅の焼酎漬け】(梅酒)
 夏季の強壮剤として、清涼飲料として、また殺菌力のある点で、お勧めの漬物です。
『材料』梅山盛り1升/氷砂糖200匁/焼酎1升(度の強いものほどよい)
『漬け方』色のつかぬ程度に熟した、無疵の青梅をえらび、きれいに水洗いし、一粒づつ布巾で水気を拭き取り、瓶またはビンに入れ、砂糖氷と焼酎を上からかけ入れます。氷砂糖が溶けてしまうまでは、容器を上下してゆり動かしますが、蓋はいつも、きっちりと密封しておきます。
 2週間ほどで、美味しい液が出来上がりますので、漬けて20日経ったら、梅の実だけを取りだし、別の蓋付き容器に移し、できた液を1合ほど入れておくと、梅の実の方も、いつまでも美味しくいただけます。
 普通に飲料するのは、10倍くらいの冷水で薄めるのがよいでしょう。甘味が足りないようでしたら、お好みで砂糖を加えます。
*焼酎の中に梅をいつまでも漬けておくと、梅が焼酎化し、かえって不味くなり、焼酎の方も味が悪くなります。


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