・・・・・・ 野菜の酢漬け

酢を調味料として加える漬物はたくさん有りますが、酸味を味わう、すなわち酢漬けの類に入るのは六十種ほどで、この中から野菜の酢漬けをご紹介します。
野菜の酢漬けは、そうとう古い漬物書にも載っています。発明者は伊予(愛知)の国の人、阿茶羅吉右衛門(あちゃらきちえもん)とされています。

・・*1斗=18.039P/1升=1.8039P/1合=0.18P/1勺=0.018P/1貫=3.75L/1匁=3.75K

●材料:大根・カブ・キュウリ・ナス・白瓜・ハス・松茸・ゴボウ・人参・タケノコ等、好みの野菜を300匁。
塩=10匁/おし石=400匁以上(下漬け用)/瓶または小桶
●下漬け:好みの野菜をきれいに洗い、大根・カブ・人参はイチョウ葉や短冊など好みに切り、キュウリは細いもの物なら前後を切り落とせばよく、大きいものは扱いやすい大きさに切ります。瓶または小桶へ入れて塩をふり、塩気がしみ込むまでおしをしておきます。
ハス・タケノコ・ゴボウ等は、ざっとゆがいて扱いやすい大きさに切ります。松茸は、ざっと蒸して、塩水(水1升に塩1合)に3時間ほど漬けておきます。
●本漬け:塩漬けした材料をザルに上げ、2〜3時間陰乾しをしておき、よく水気をきってから、後記の「甘酢」に漬けます。
◆甘酢の分量:酢=8勺/水=5勺/だし昆布=約6B角/唐辛子=2本/白砂糖=10匁
1)鍋に水と昆布を入れ、ひと煮立ちしたら、火から下ろし冷ましておきます。2)別の鍋で、酢と唐辛子と砂糖とを煮立て、冷めたら、1)から昆布を取り除き、1)と2)を混ぜ合わせ、瓶または小桶にいれ、用意してあった材料を入れます。これに100匁以下のおしをのせておきます。そのまま頂ける漬物ですから、清潔に保つ為に被せ蓋をしておくとよいでしょう。
◎3時間ほどたった頃から頂けますが、2週間目くらいからが1番おいしい。


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