・・・・・・ 麹漬け:べったら漬

江戸の男伊達(おとこだて)幡随院の子分が苦心の末創りだしたと、古書にあります(真偽不明)。

・・*1斗=18.039P/1升=1.8039P/1合=0.18P/*1貫=3.75L/1匁=3.75K

◆床の作り方=材料:麹5合/白米4合/焼酎2合。
白米は水洗いし、一晩水に浸けて置き、ご飯蒸しで蒸し、良く冷まして、塩気の無い容器にいれ、麹と焼酎を加え、手または杓子で塩気のつかぬよう、よくかき混ぜ、手で固く押さえつけ、空気の入らぬように封をします。2日目にもう一度かきまぜ 、また封をしておくと、7日目頃から美味しくなり、甘酒など及ばぬくらい、置けば置くほど美味しくなります。そして、7日目頃から漬け床としてつかうことができます。
◆下漬=大根を漬ける塩の分量は、麹漬けと同じです(麹漬け参照!click)。床の用意と前後して大根を下漬します。、大根は、成るべく皮の薄い、葉のきれいに青いのを用意します。大根を水洗いし、2日の予定で、葉付きのまま、自然にぶら下げて乾します、日乾しでも日陰乾しでもかまいません。
3日目に葉を落とし、樽に並べて塩を振り、おし蓋とおし石をのせておきます。乾した関係で、普通より遅れ、だいたい二日目ぐらいに、汁が上がってきます。
7日目頃に本漬けしますが、いちおう塩漬けの具合を試食して確かめます。塩の回りがまだのようでしたら、ふたたびおし石と蓋をのせ、塩のまんべんなく回った、よい漬け具合に成るまで置きます。
◆本漬=大根を漬け汁で洗い上げるようにして出し、布巾で水気をふき取るか、しばらく日陰で乾かしておきます。
漬け樽を用意し、底に漬け床を、まんべんなく塗り、大根を並べ、上から床をぬり、それを繰り返し、並べ終えたら、おし蓋とおし石をのせて置きます。2日目から汁が上がり、普通おそくても7日目頃から美味しく食べられます。
◇美味しくできるか、保存の力があるかは、床を、タップリ使ったか、少ししか使わなかったかで決ります。
◇大根のほか、蕪(カブ)・茄子(ナス)等も美味しく漬けることができます。








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