「超」集中法を読む

野口悠紀雄氏の「超」集中法という本を読んだ。

世の中、コア(全体の2割程度)に集中することを勧めている。2割で全体を8割を抑えることができる。問題は、どうコアを見つけるか?勉強なら過去問や傾向と対策が参考になるという。

もっと前に、気がついていれば良かった。私は田舎学生(中学・高校時代に住んでいるところには塾がないばかりか、本屋もほとんどなかった)だったので、愚直に教科書を理解しようとしていただけ。だから、えらく時間がかかった。社会人になってから、東大出身者の中に、「この問題は、傾向と対策に当てはめれば、こうなる。」という発言を聞いて、??と思ったことを思い出した。


ビジネスの世界では、コア発見はそもそも困難であるし、しかも変化するので、更に難しい。経営者が求められるのは、コアを把握して、柔軟に対応することだという。最近は、(ビック)データ活用からコアを見つけ出すことが可能になってきているという。

変化するコア(例:電信⇒電話⇒インターネット、大型コンピュータ⇒パソコン⇒スマホ?)を見出すのは確かに難しい。ただ、いつも外れている人と相対的に的確に言い当てている人がいる。後者を観察すると、好奇心一杯、行動的(自分で新しいことを経験)、学ぶ姿勢を持っている。これが正しいとすると、コアを見つける力のある人を重視して、コアに集中できるマネジメント力がある企業が生き残り、成長していくことになるのでしょう。(モノからコト、ハードからソフト・サービスにビジネスをシフトしようとして挫折した昔を思い出した。)

2016年12月25日