ノーベル賞受賞者のポール・ナースによる生命とは何かについて語った本である。
1.生命の基本単位は、細胞という視点。細胞が分裂して、細胞が増え、生命が増殖する。
2.生命とは、遺伝子。DNAのATGCから作られる暗号によって、タンパク質が作られ、生命になる。そして、遺伝子の複製と細胞分裂は連携しているのだ。
3.自然淘汰も忘れてはいけない。細胞が分裂しても、競争力のない個体は排除されてしまう。だから、多様性が大事なんだ。
4.生命は化学である。代謝(化学反応)がないと、生命が生まれ、維持できない。
5.情報が生命の中心である。構成物質がわかっても、情報のやり取りがあって、生命が維持されるのだ。そのコンテクストがわからないと生命の意味がわからないよ。
以上が、私が適当に書いた要約。生命は、化学・物理・情報の現象で説明すべき。そして、地球に生命が生まれた有望な仮説は、宇宙から運ばれたため。つまり、生命を研究することは、DNAから宇宙というスケール、化学・物理・情報(コンピュータ・サイエンス)の知識が必要である。
奥が深すぎる!