サピエンス全史(下)

図書館に予約してから、約半年。ようやく入手。一気に読んだ。

 

サピエンスが進化したというか地球の主人公になったのは、上による認知革命(新しい思考と意思疎通の方法の登場)。それが、最近では、神ではなく人間至上主義が登場し、①自由主義②社会主義③進化論が注目されるようになり、資本主義の台頭を伴って現在に至るということ。

 

同時に、認知革命により、貨幣、帝国、宗教(イデオロギー、恐らく人間至上主義もその一部)が誕生し、サピエンスを成長させたという。そして、今後は、生物工学、サイボーグ工学、非有機的生命工学により、脱サピエンス(超人)が生まれる可能性が高そうである。

 

歴史を俯瞰し、「自分たちの無知を認める」と、将来をどう占うかは何とも言えないが、サピエンスは、脱サピエンスを目指しているようであると思えてくる。とするならば、大多数のサピエンスは、滅亡するとも言える。かつてのネアンデルタール人のように。(なお、サピエンスの遺伝子には、ネアンデルタール人の遺伝子は残っている)。

 

飛躍だが、「生きることとは、死ぬことと見つけたり」という言葉を思い出した。

2018年09月17日