ビジネスの悩み解消や快適な生活の送り方などをテーマに、ブログを書くことにしました。
パーソナルブログは、プライベート生活で起こった楽しいことを書いていますが、本欄では、もっと真面目なことを出来るだけ読みやすく書く予定です。
ご期待くださいね。
ブログ一覧
NECの現状をどう見るか
「業績落ち込むNEC,元気の無さを数字で確認してみた」というITプロの記事。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/watcher/14/334361/082400646/?ST=spleaf
長年NECに勤務していた私としては、大変残念な記事である。
今から20年前(もう時効でしょう)、長期ビジョンを作るプロジェクトがあり、私も参加した。私が敬愛するCMCの塩田先生にコンサルをお願いして、本社企画部門中心に検討した。その私なりの結論(論点)は、①NECは、下請け体質である。それを打破するか否か?②モノ中心の時代は終わり、ソフトやサービスが主役の時代になる。そこにシフトするかモノ中心を維持するか?
私は入社時配属は、パソコン部門。ソフトなければパソコンはただの箱、パソコンは自ら仕掛けて事業をするものと教育されたので、下請けとかモノという発想はなかったのだが、会社全体では、その通りであった。
歴史を振り返ると、パソコンや半導体といった自主性を重んじる事業は売却、モノ(ハード)は縮小。残ったのは、官庁、キャリア、企業を顧客とするソリューション事業(鍵となるソフトやサービスはほとんどないと思われる。コアとなるのは、シリコンバレー)。20年より更に昔に戻ったような事業構造になってしまった。つまり、下請け文化(自らの発想や行動は重視されない)が継続されたままということだと思う。その文化の継承者の集団であるかぎり、縮小する国内市場、グローバル化による競争激化及び商品・サービス単価下落傾向(デフレ)を考慮すると、今の傾向は続くと思う。願わくは、トップが方向性(思いつきのようなスローガンでなく、考えぬいた卓越したもの)を示し、社員一人ひとりが、自主性を持って具体化する集団になって欲しいものである。
企業の同質性は何故起きるか
私が総務省に出向していた時、同僚は富士通、日立など同業の人たちであった。
人事考課の季節、私がシートを記入していると、ある同僚が「ウチの会社と同じシートだ。」と発言。全てを確認したわけでないが、電機労連に加入している会社は、同一若しくは似たような人事考課システムを採用しているようだ。我が社は、個性を重視するとか、独自性(イノベーションに通じる)を大事にすると主張するのは、無意味なスローガンだと当時思った。
均一な組織は、環境変化に弱い。だからダイバーシティを要求される。あるコンサルから聞いたのだが、クライアントから「離職率が高い理由を突き止めてくれ」と言われ、調査したところ、同じようなタイプの人ばかり採用したのが原因だとわかったそうだ。面接官が無意識で、自分と同じタイプの人を採用したためらしい。
以上から導くラフな仮説は、採用で同じタイプ、人事システムにおいても他の企業でも採用しているような個性のないものであったら、企業の同質性は深まるのみであろう。
ダイバーシティを深めるためには、まず採用の仕組みを工夫する必要があるだろう。また、職場の文化も多様化対応するシステム(例えば、幹部若しくは幹部候補は、海外経験が必要、異業種経験者を優遇する)の構築も必要であろう。)
お役所に行った感想
先週、国民健康保険の手続きのため、区役所に。手続きそのものは、簡単でしたが保険書は、3日後簡易書留で配布。たまたま留守だったので、結局郵便局に取りに行きました。
本日、住民票を取りに区役所に。申請書類を書いて、待つこと30分以上、住民票の写しをもらいました。窓口の方々の対応は親切で良かったのですが、紙切れ1枚で、30分待ちは、辛いものがあります。
その後、図書館へ。ネットで予約した本を取りに行くためです。図書カードを見せると、直ぐ本を貸してくれました。何故、住民票も図書館のような仕組みが取れないのか疑問に思いました。
アマゾン、蔦屋などの民間サービスとは、次元が異なります。縦割り組織の弊害、インセンティブの有無、競争環境の有無など理由はあるのでしょう。イノベーションを発揮できる分野が公共サービスであるということがよくわかりました。グーグルあたりが、公共AIを提供するのが待ち遠しです。(日本の企業から生まれるような気がしないのは何故?)
本日還暦を迎えました
赤いちゃんちゃんこは用意していません。昔は還暦を迎える人が少なかったので特別な日になったのでしょうが、今では多くの人びとが還暦を迎えるので、私も普通に本日を過ごします。
2歳年下の妻が、日曜日に高校の同窓会に出席して、「一人の男性が、電車で席を譲られましたと恥ずかしそうに話していた。」と聞き、7月に、高齢者に席を譲ったことを思い出しました。「私は勝った!」
それはともかく、心身ともに好調を維持するためには、以下のことを重視しています。
・心身知的好奇心を失わない。
・そこから導かれるテーマに対し、具体化していく。
・具体化活動を通して、色々な人達とコミュニケーションする。そこで再び好奇心が刺激される。
少なくとも、席を譲られる人には、当面ならないぞ!
LINEを使ってわかったこと
難しい問題は、メールではなく直接会って話せと思っていた。
今、家族内(主に子供)で問題が発生しているが、その解決にLINEのトークが役に立っている。そもそも、時間的・距離的に直接会うのは難しい環境であり、子供はパソコンよりもスマホを主に使っている。
リアルタイムでの言葉のやり取りのリアル感、ただ会話より考える時間はある、記録は残るので真剣勝負。その特徴が、問題解決に貢献すると思う。ただ、既存ビジネスの世界で実現するには、時間はかかるだろう。
有り余る時間対策を考える
先日、Nの同期から、リタイア後に関し、相談があった。そう、60歳になると、雇用延長、再就職、リタイアなどそれまでのビジネス環境が変化する。
セカンドライフは、疑いなく今までより自由時間が増える。リタイア後のみならず、今後AIが普及すると、年代問わず暇を持て余す人たちが増えると思う。このトレンドをどう考えれば良いのだろうか?
昔、貴族は、ゲームやスポーツを開発・発展させてきた。その結果、現在では、大きなビジネスになっている。また、未開の地(南極とかアフリカ奥地など)に冒険しに行き、人々の世界を広げた(未開の地にいた人たちにとって、幸福だったが怪しいが)。
こう考えると、スポーツ、エンタメ、冒険(バーチャル空間から火星・宇宙)などがキーワードとなり、新しい市場が出現していく。有り余る時間対策は、新ビジネス開発・育成の大きなヒントになるのである。
私は、セカンドライフの貴族になるべく、ノーブル・オブリゲーションに努めましょうか(未熟な私には無理のような気がする)。
スピーキングとライティング
ビジネスの世界で、話をしても何をいいたいか不明な人がいる。所謂口下手。しかし、メール等で書物をしたら、理解できる人もいある。逆に、メールは説明不足で、さっぱりわからないけど、話すと理解できる人もいる。
当然のことながら、両方共にわかりやすい人もいるし、両者とも「何だ、こいつ。」と思う人もいる。
話すときと書くときは、使っている脳が違うのだろうか?
脳については、別途研究したいが、話す力や書く力を伸ばす方法はある。技法の取得と練習(経験)。だから、苦手だと認識しているなら、チャレンジ・実行あるのみです。
私の知っている電通
最近、不適切な請求や残業などで電通が話題になっている。そこで、私の知っている電通について語ろう。
私は、宣伝部の時(1992年~1999年)と出向時代(2009年~2011年)に、電通と業務上関わりを持っていた。電通と言っても、営業/制作(クリエイティブ、)/SP(広告以外の販促、例えば展示会やイベント)/マーケ(マーケティング提案や研究開発)、メディア(広告媒体の買い取り)等区分できるが、私が接触が多かったのは、営業70%、制作20%、マーケ10%という割合である。
1.営業の印象
個々人で言えば、とても学歴のある立派な人達の集団である。東大・京大が主流。東大大学院(理系)出身が複数営業をやっていた。税金の無駄使いだと思った。広告代理店の営業の仕事は、それほど高いスキルは必要とされていないからである。クライアントのニーズを抑え、それを制作などのスタッフの伝え、全体を管理するのが主な仕事である。無論、クライアントのニーズを聞き出すための接待もあるが。
ただ、組織になると、新入社員の教育で富士山に昇る、鬼の10訓のように、目標達成のため、頑張るという文化がある。営業としては、別に間違っているとは思わないが、営業イニシャティブが時代の先端なのか疑問。とにかく、数字ありきで、合法である限り頑張る文化である。
2.制作の印象
エースチームは抱えているが、私は三浦チーム(メルセデス・ベンツの広告を当時やっていた)以外関わっていない。私は、ACC賞や電通賞など色々な広告賞を受賞したが、電通チームではなかった。恐らく、他の広告代理店が、電通に勝つために、彼らにとって、ベストの制作チームを用意したにもかかわらず、営業がそこまでの努力をしなかったのであろう。結論として、私にとって、優秀な制作チームを持っていると思われるが、出会えなかった。
3.マーケの印象
私のマーケティングは、実は博報堂から相当教わったのであるが、電通のマーケ力は、それを凌いでいると思う。広告代理店では、最高レベル。しかしながら、他の分野に目を向けると、例えば、一流のコンサル会社に比較するとソウソウである。
電通は、視点によって、良い会社か決まる。広告クリエイティブをやりたいなら、多分日本一だろう。クライアントと通じで、良い広告を制作したいと営業になろうと思うなら、電通に入社するのは、最高だと思う。ただ、広告のメインストリームは、以前はTVだったが、今は変わっているし、今後は、メディアの進化を含めたイノベーションを創生できる会社が主流となる。そこに一番近い会社は、どこなのか?日本では、電通が有力な候補だと思うが、変わるための苦しみが今の問題を発生したのだと思いたい。
小学校体育館の感想
先週土曜日は、孫の運動会。場所は、最近出来た小学校の体育館。
運動会は楽しかったが、驚いたのは体育館の施設が、私が小学生だった頃(50年前?)と全く変わっていないこと。ステージがあり、板張りの床。2階は観客席。ステージの横は、マットなどの運動具置き場。とにかく無味乾燥。
昔、子どもたちの参観日で、小学校の教室に入り、OHPを利用していることを除けば、私の小学校時代と全く変わりないことにショックを受けたが、今回は呆れた。
体育館の用途は、①運動、②集会場、③劇場、④避難施設などがあると思うが、進化させる気があるのだろうか?例えば、運動で言えば、怪我しにくい床にする、2階にランニングコースを設ける。集会場ならば、ライティングやスクリーンの装備。
変わらない原因は、変わらなければならないインセンティブがないことだろう。学校の評価がオープンになり、生徒と親が自由に学校を選択できる仕組みにしないと実現しない。こう考えると、この分野は、フロンティアで、成長市場と言える。選挙の時、この視点で公約を見てみよう。
非日常はエネルギー
昨日の日曜日、渋谷のヒカリエへ。若く綺麗な女性が一杯。まず、非日常その一です。これだけでも、元気になります。
7Fのハワイアンのお店に入る。女性比率9割。最年長は多分私。隣は女子高校生。向かいは、おばさん二人組。奥は美人のお母さんと小学生くらいのお嬢さん。う~ん、貴重な体験。まぁ、再訪はしないと思いますが。
それから、ブロードウェイミュージカル「キンキブーツ」(来日版)を鑑賞。
http://theatre-orb.com/lineup/16_kinkyboots/
出だしから圧倒された。きらびやか、歌の迫力、ダイナミックなダンス・・・
海外で、ミュージカルを数回見てきたが、ストーリーがわからず充分堪能できなかったが、今回は字幕付きで、ストーリーも理解。終了時は、1階にいた全員が皆スタンディングオベーション!!!生まれた初めて体験、日本人もスタンディングオベーションすることがわかった。
舞台はイギリスの靴工場で、マイノリティが、困難に負けず明るく挑戦していくという如何にもアメリカ的テーマであるが、そのエネルギーに触れると、自分もエネルギーを吸収することができるのです。
非日常は、好奇心が刺激され、そこに一流のエネルギーがあると、自分自身がリフレッシュされ、元気になることが再認識されると同時に、一緒にいた妻と共通のテーマを持つことができ、日常のコミュニケーションも活性化することができました。皆様、非日常の機会を作りましょう!
服装の効果
孫が、花粉対策メガネをかけると雰囲気が変わった。本人の気分と周りの見る目が変わる。
最近の私のファッションは、夏はTシャツとステテコ、最近はTシャツとジャージ。楽で良いのだが、生活がだらしなくなる。例えば、そのままベットに入れるため、先日は19時に寝てしまった。また、妻の視線が厳しい(昔はおしゃれだったのに・・・)。
サウンド・オブ・ミュージックのゲオルク・フォン・トラップ大佐は、家でもネクタイ姿。私のタンスにも、スーツやネクタイは一杯あるが、今の時代着用すると変人だと思われるに違いない。
そこで、考えたのが、アスレジャー(アスレチック(運動競技)とレジャー(余暇)を組み合わせた造語 )。これなら、最新ファッションぽいし、既に所有しているエクササイズ向け衣料も使えるので、取り入れることにした。
具体的に実行したのは、ユニクロのカタログを熱心に読んで、安くなった時にジョッカーパンツなどを買うことである。
その結果、パジャマに着替える習慣に戻り、就寝時間が一定になった。また、妻や宅配便業者に対し、自信を持って接することができるようになった。服装を変えることが、生活や自分を変えることにつながるのである。
食を考える
先日、妻から「これから自分の昼食は自分でして。」と言われた。
怪我に悩まされている私は、食が身体を作ることを研究・実践するチャンスにすることにしました。まず、図書館で借りたのが「走るための食事」。1日で読破して、わかったのは、①主食(コメ、パン等)②おかず(肉、魚等)③野菜④果物⑤乳製品
に食を分類した結果、私自身が不足していたのは、果物と乳製品であったこと。雑食性の私は食卓にあれば食べるが、出されないものは、冷蔵庫にはあっても食べなかった。受け身では駄目なのである。
その後、上記5分類を念頭に、3食で何か抜けていないかチャックする。当然、ランチは自分で考える(昨日、40年ぶりにチャーハンを作る)。朝と夜については、妻に任せており、①~③は通常あるが、④と⑤は必要に応じ冷蔵庫を漁る(お陰で、冷蔵庫の中身に詳しくなった)若しくは自分でスーパーに行く。ただ、夕食は若干弱い。ワインを果物扱いにして良いのだろうか?
お陰様で、胃腸は快調。ターザンにまた一歩近づいたかな。。
最近よく見るTV番組
サラリーマン時代、全くTV番組を見ることはなかった。活用していたメディアは、ネットと書物が中心であった。。
今は、2つのメディアに加え、大半は、録画したものであるが、TVコンテンツが多くなった。
主なコンテンツは以下の通り。
1.スポーツ:海外で行われる錦織圭の試合、日本代表のサッカー(U19など)やラグビー、 ランスマなど。⇒スポーツは会場で見るのが一番だが、TVも悪くない。
2. ニュース:BS1の国際報道やBSジャパンの日経プラス1など。⇒翌朝、ストレッチや体幹エクササイズをしながら視聴しているのだが、グローバルな政治、経済、文化のトレンドがわかる。
3.映画や米国のドラマ:WOWOWのコンテンツが中心。スキャンダル、シャーロック、シェムレスなど。⇒最近、自分でビデオ制作をするが、プロの世界はすごいなと思います。
4,英会話:大人の基礎英語やおとなの仕事英語。⇒両者とも、ストーリーが面白く、楽しく学べる。特に後者で、 ホラン千秋のファンになった。
5.ドキュメンタリー: NHKスペシャルやBSのドキュメンタリー。⇒教養を高めるには良い。
6.ミュージック:WOWOWのコンサートやベストヒットUSA。⇒学生時代は、興味があった分野だが、今はさっぱり。これらの番組で若返る?
7.その他:孫のためのアニメ。⇒これは必須。昔はアンパン、今はちびまるこ、ソフィアを録画している。子供の世界を知ることもできる。
今週からは、料理ビギナーの録画も始めた。う~ん、我ながらテレビっ子になったものだ。
結論として、上手にTVコンテンツを活用すると、人生楽しくなりますよ。
マラソン大会に出場して
昨日のよこすかシーサイドマラソン(ハーフ)に出場しました。1ヶ月前に、スクワットで内転筋を痛めたため(膝が曲がらない)、充分な練習をすることができなく、不安を抱えスタートしました。しかし、膝は特に悲鳴を上げることなく完走することが出来ました。ただ、最後の3キロは足が止まり、歩く誘惑と戦いましたが、強き我が精神力が勝ちました。代償は、ひどい筋肉痛。
さて、何故このような身体に悪いマラソン?をやるのでしょうか?私の場合は以下の通り。
1.他にやることがない。私の場合は、スキー、テニス、ゴルフを諸事情により引退したので、残り少ない趣味になりました。
2.気軽で、それほど経済的負担もないし、鋭い運動神経も求められない。お陰で、妻に追い上げられています。
3.目標を立て、計画的に練習したり、筋トレをしたりして、マネジメント力を鍛えることができる。また、結果も明確なので、自分の努力も明確になります。
4.大会は非日常なので、リフレッシュできる。今回も、色々なランナーを見たり、終了後地域振興券を使い、地元のレストランでランチなど普段できない経験をすることができました。結果、思い出つくりにもなりますね。
5.バリアフリーの必要性を再確認できる。帰りの私は、よぼよぼ。階段は辛いので、エレベーターやエスカレーターを探すのですが、なかったり、あっても遠くだったり、利用するのに苦労します。
上記以外も、共通の趣味で友人が増える、身体強化のため体の構造や食に興味を持つなどあります。良いことばかりなのです。当面、続けるつもりです。
プリクラスティネーター
実践ビジネス英語を聞いていたら、掲題の言葉をテーマにしていた。意味は、物事を期限より早くやり終える人。アメリカでは、成人人口の20%に該当するそうである。
私も、どうやらプリクラスティネーターである。とにかく、遅いのは嫌い。スピードや準備(段取りの良さ)は善だと思っている。
スーパーに行く時、私は買うものを決め、総額を財布に入れる事前に価格がわかっている場合は、1円単位で準備する。更に、ポイントカードも財布のわかりやすい場所に入れ、レジに並んでいる時に手に取っている。。
その反対の言葉が、プロクラスティネーター。
例えば、スーパーのレジで、一杯入っている財布を開け、ポイントカードを探し(通常、直ぐ見つからない。並んでいる人はイライラする。) 、それから札⇒100円硬貨⇒10円硬貨⇒1円硬貨を出す人。また、試験前に慌てて徹夜する人もそうである。
プロクラスティネーターは、生産性の損失という点では、アメリカの会社に数兆ドル/年を失わせているという。
では、プリクラスティネーターばかりの会社になれば、成長するのだろうか?
私の仮説としては、チャップリンのモダン・タイムスのような世界になりそうな気がする。良い会社になるためには、バランスが大事だろうし、他の多様な尺度で測る必要もあろう。
なお、我が家は、プリクラスティネーター比率は25%であるが、何とか円満に過ごしてきた。
食を考える2
食を考え、栄養を考慮した食事を取り始めて約1ヶ月。
その結果、体重が2キロ近く増加。その間、よこすかシーサイドマラソンに出場したり、運動量は特に減少していない。恐らく筋肉量が増えたのだと思う。例えば、3ヶ月前は、懸垂4~5回だったのが、今は10回。ベンチプレスは、半年前は60キロがマックスだったのだが、昨日は60キロからスタート。最後は72.5キロを3回上げた。
今、次のステップを考えている。すなわち、料理のレベルを上げるということ。まずNHKの料理番組を見始めた。面白いが、今の自分のスキルや料理の頻度を考えると自分で再現するのは難しいと思った。もっと簡単にできる手がないか?
そこで思い立ったのが調理家電。これなら材料があれば、美味しい料理ができそうだ。妻に相談したら、自分でやるならどうぞ、という答え。つまり、自分の小遣いで調理家電を買って、自分で料理するのは自由ですよ、ということ。年内の大きな課題である。
「採用基準」を読んだ
今売れているらしい「生産性」を書いた伊賀泰代氏の「採用基準」を図書館から借りて読んだ。
マッキンゼーの採用マネジャーであった著者が、その採用基準を紹介することにより、日本に不足する人材について書いている。つまり、リーダーシップも持った人材が少ない、そもそもリーダーシップに関し、日本社会はきちんと理解していない、ということを中心に書いてある。
私は、複数の飲み会の幹事をやっているのであるが、リーダーシップ欠如の人が多いのは痛感する。出欠の返信が遅い、出席と返事して即間違えましたという連絡、遅刻・早退当たり前、最悪なのは前日のドタキャンいや当日ドタキャンの人もいる。幹事をやった経験が少しでもあれば、このような対応はしないはずである。会の趣旨を理解していないのみならず、他の人達を不愉快にしている。リーダーシップ経験がないから、このような対応をするのだと思う。
このような経験は、日々の仕事やプロジェクトでも数え切れない程あった。21世紀に入り、グローバル競争が本格化してくると、技術、販売力、ブランドよりも、新しいコトや価値創造するためのリーダーシップを持った人材の有無が競争力を左右すると思う。少なくとも、私の現役時代の経験は肯定する。
オバマ大統領の知的レベルは高い
雑誌のワイヤードを読んでいたら、オバマ大統領と伊藤穰一氏の対談が興味をひいた。
伊藤穰一氏はMITメディアラボ所長で、私が毎週視聴しているスーパープレゼンテーションのナビゲーターである。http://www4.nhk.or.jp/superpresentation/
テーマは、AIをメインに、AIの影響によるセキュリティ、雇用、医療などの変化や対応について意見交換されている。そこで、驚いたのは、オバマ大統領はいずれについても精通していることである。つまり、本人が大変な勉強家なのである。世の中、偉くなったら、部下やスタッフに丸投げする人々を多く眺めていた私にとって、さすがアメリカのトップのレベルは違うと再認識。
オバマ大統領曰く「クリエイティビティと勇気をもって、ハードワークすれば、どんな問題でも解決できる。こうした精神を失うことは、人間である本質を失うことを意味する。」
そう、好奇心をもって、学び続けていけば、人生は続くと確信している私にとっては、大いに勇気つけられた。でも、現実、それでも解決できないことが一杯あるなぁ。
「超」集中法を読む
野口悠紀雄氏の「超」集中法という本を読んだ。
世の中、コア(全体の2割程度)に集中することを勧めている。2割で全体を8割を抑えることができる。問題は、どうコアを見つけるか?勉強なら過去問や傾向と対策が参考になるという。
もっと前に、気がついていれば良かった。私は田舎学生(中学・高校時代に住んでいるところには塾がないばかりか、本屋もほとんどなかった)だったので、愚直に教科書を理解しようとしていただけ。だから、えらく時間がかかった。社会人になってから、東大出身者の中に、「この問題は、傾向と対策に当てはめれば、こうなる。」という発言を聞いて、??と思ったことを思い出した。
ビジネスの世界では、コア発見はそもそも困難であるし、しかも変化するので、更に難しい。経営者が求められるのは、コアを把握して、柔軟に対応することだという。最近は、(ビック)データ活用からコアを見つけ出すことが可能になってきているという。
変化するコア(例:電信⇒電話⇒インターネット、大型コンピュータ⇒パソコン⇒スマホ?)を見出すのは確かに難しい。ただ、いつも外れている人と相対的に的確に言い当てている人がいる。後者を観察すると、好奇心一杯、行動的(自分で新しいことを経験)、学ぶ姿勢を持っている。これが正しいとすると、コアを見つける力のある人を重視して、コアに集中できるマネジメント力がある企業が生き残り、成長していくことになるのでしょう。(モノからコト、ハードからソフト・サービスにビジネスをシフトしようとして挫折した昔を思い出した。)
「その数学が戦略を決める」を読む
2007年に日本で発行された「その数学が戦略を決める」(イアン・エアーズ著)を読んだ。
専門家(経験と直感)を遥かに凌ぐ予測。例えば、葡萄を収穫した時に、そのワインの美味しさを予測、医者に代わって正確な診察、台本で映画のヒットするか否かを予測など。
方法は、回帰予測とニューラル予測。前者は伝統的な統計学、後者は脳の神経細胞を参考にした自ら学習する予測手法で、最近はAIと言われている思う。
ビックデータが取得可能、コンピュータの進歩などにより、絶対数学による分析や予測が、医療、教育、金融、映画などの業界に大きな影響を及ぼしており、企業のみならず生活者も絶対数学(統計学)を学ぶべきという。それが、社会を豊かにしていくのであろう。
私が一番驚いたのは、この本が2007年出版ということ。アメリカでの出版は、もっと前であろう。当然、書かれている事例は、さらに以前のものであろう。その頃、私は、「やばい経済学」という事例を通して統計学の面白さを紹介する本を読んでいたが、絶対数学の本質的役割に関しては無知であった(多分、同僚達もそうだったと思うが)。トレンドウォッチャーを自負していた当時の私にとっては、少々恥ずかしい。
絶対数学(統計学、AI)が社会に大きく影響を与えていくのは明らかであろう。ならば、消費者・生活者として、その仕組みや応用(事業開発、事業強化等)について学んで行くことも肝要でしょう。まずは、本書のような本を読むことをオススメする。
2017年予測
東洋経済、ニューズウィークなどの雑誌やTVの特集で今年を予測をしている。
トランプ大統領誕生やブリジットなどにより、不確実性が全体的にひとつのキーワードと感じた。しかし、昔「不確実性の時代」という本があったと思うが、新しいトレンドと思えない。そもそも、トランプやブリジットは、疑いなく予測可能な分野(選挙だから当選確率の問題)。単にメディアや専門家が予測を間違っただけ。
というように、2017年になったから、特別不思議な事は起こらない。もちろん、驚きをもたらす出来事はあるだろうが。
大切なことは、まず中長期的なトレンドは何か、それが今年どのようになるか?例えば、反グローバル化は、本質的な流れなのか、その原因は何か、そして何をもたらすかということを考えなければならない。次に、世の中を変えるものが出てくるのか?自然現象、イノベーションである。例えば、今騒がられているのは、AI。
以上の2つのことを念頭に、仮説を設定して、行動・検証、そして仮説(修正)設定という繰り返しをやっていくことが、組織でも個人でも王道だと考える。
2017年予測その2
正月、Tの経済番組や特集で、2017年の予測をやっていた。トランプ大統領やブリジットなどによる不確実性を主張していることが多かったが、AIやインターネットオブシングスの話題も多かった。
第一次産業革命(18世紀):蒸気機関、第二次産業(19世紀)電気、第三次産業革命(20世紀):コンピュータ、そして第四次産業革命(21世紀)は、AI+インターネットオブシングスという流れである。
確かNHKの番組だったと思うが、資本主義が変わるというシリコンバレーの投資家の話が記憶に残った。今までは、(人の)労働が主役だったのだが、これからは自動化が主役という。確かに、自動運転、人のいないコンビニなど自動化が進むだろう。それによる失業、さらに貧富の二極化が心配されている。
多くの識者は、失業しても新しい職業が生まれるという。まぁ、それでも時代に遅れる人たちが増え、貧富の差が拡大する可能性もある。しかし、富の再配分もAIに任せたら、今より改善するのだと思う(特に、専制国家に行政AIが導入されれば最高)。自由時間が増えたら、映画マイノリティ・リポートにあったようなバーチャルな遊びをすれば良いのだろう。
結局、長い目で見ればバラ色の未来が待っているだと思う。
地球温暖化を考える
次期アメリカ大統領は、地球温暖化はフェイク・ニュースと言っているようだが、ゴア前副大統領のTEDでのスピーチを視聴したり、オバマ大統領の真摯な地球温暖化への考えなどから、地球温暖化は進行していると考えるのは妥当だと思う。そこで、マスコミ情報をチェックしてみた。
例えば、北極とその周辺地域では、永久凍土が融け始めているという。ニューズウィークを読むと、その地域では、石油・天然ガスの世界埋蔵量の22%を占めるという。これは、エネルギー業界に大きな変化を与えるし、更に地政学的リスクも変えるだろう。また、NHKスペシャルでは、永久凍土から致死性の高いウィルスが見つかる可能性があるという。人類生存の危機になるかも知れない。
上記に加え、生態系、食料の生産など様々な分野で大きな変化をもたらすだろう。やはり、フェイク・ニュースだと簡単に済ます問題ではないのだ。
80の会
先日、「80の会」の新年会に初めて出席した。「80の会」とは、NECの半導体事業でパソコンを事業化した人たちで構成され、その名称は、TK-80やPC-8000の製品名を由来としていると思われる。
私は、参加者の中で、下から2番目、つまり、若造。
TK-80やPC-8000などのパソコンの開発者、更にビル・ゲーツとシアトルでの打合せに白熱して、いつもフライトに遅れそうになり、ビル・ゲーツに空港まで送ってもらった人(つまり、ビル・ゲーツをアッシーにした)などレジェンドがたくさん。
当時の事業部長は、80代半ば。驚いたのは、今もNPOで働いているという。しかも、頭脳明晰のまま。昔、その事業部長に「いつも、忙しいのにいつ勉強しているのですか?」と尋ねたことがある。「いつもだよ。」というのが回答。会の当日も、ビル・ゲーツを運転手にした人(前期高齢者)に、アンドロイドについて色々質問していた。
日々、勉強ですね。
私がトランプ大統領だったら
トランプ大統領の今後の出方について、様々なメディアが予測し始めている。そこで、自分がトランプ大統領になったつもりで、思考実験をしてみる。
ゴールは、偉大なアメリカにすること(とアメリカの支持者に信じ込ませること)である。まずは、現状を分析してみよう(SWOT分析を採用)。
1.強み:①強い産業の存在(IT、医療、金融など)②軍事力③景気が良い(失業率も低い)
2.弱み:①製造業の衰退②分裂の深刻化(貧富、人種など)
3.機会:①シェールガスによるエネルギーバランスの変化
4.脅威:①反トランプ勢力(既存マスメディア、エリート層など)②テロ③移民・難民④反アメリカの国の存在(中国、北朝鮮、ロシア、イランなど)
ゴール実現のための基本戦略は以下の通り。
1.強みをより強くするため、規制緩和や軍事費増強(同盟国の負担を増やす)。
2.弱み対策として、製造業支援及びその従事者のためのインフラ構築。②の分裂の深刻化は、製造業従事者以外は、ゴールとは関係ないと判断し、静観。
3.エネルギーバランスの変化により、産油国(ロシア、サウジなど)は衰退するので、支援する国としない国を改めて選別。
4.脅威対策としては、基本は徹底抗戦する(フリをする)。この分野は、支持獲得の要だからである。また、戦いに勝つため、世界でトランプ支社(同盟国)を上記3の選別も含め再構築。選別の基準は、ゴールに対する貢献度とトランプ大統領に対する忠誠度。
この結果、トランプと反トランプ、富の二極化など、分裂がより深刻化してしまう不安定な世界が到来するであろう(私の思考実験が良い意味で間違っていることを願う)。
私が首相だったら
前回の続きで、立場を日本の首相に代えて、思考実験。今回もまずはSWOT分析。
ゴールは、美しい日本?多分、国家社会主義(お上が何でもしてくれる大きな政府?)で、国民は道徳を重んじ、毅然たる態度を示すことの出来る国かな(あまり、自信がない)。
強み:①世界3番目の経済大国②安定した政権③安心な社会④東京オリンピックやラグビーワールドカップなど国際的なイベントの開催能力
弱み:①人口減(少子高齢化)②経済成長低迷③財政赤字
機会:①第4次産業革命や金融革命(ブロックチェーンの活用)②エネルギー地政学の変化③アジアの成長
脅威:①北東アジアや中国の存在②グローバル推進国の変化(特にアメリカ)③国内においても格差拡大
基本戦略は以下の通り。
安全保障:毅然たる態度を示したいが、戦力や憲法等により、アメリカに依存するしかない現状を少しでも打破するため、積極的平和外交を進める。⇒肝心のアメリカの動向が不透明になったため、まずはアメリカとの関係強化のため、なんでもする。
経済政策:アベノミックスとTPP。⇒両者とも見直しが必要になったが、前者に関しては、ゴール実現のため必須の策なので、首相を退陣するまで継続。国家間の通商交渉は、アメリカとの2国間交渉からスタートするが、ゴールに必要な産業(例:美しい田圃)を守る。
こう考えると、脅威に対しては、対応していくが、弱みの克服や機会の活用に関しては、従来の延長となる可能性が高い。つまり、今の日本が続くことになる。
ゴールを再設定(例えば「元気な日本再び」とか「産業・金融革命への挑戦」)する時期が来たのだと思う。
店舗から人がいなくなる
どうしても公文書をFAXする必要があったので、生まれて初めてコンビニでFAXをした。
恥ずかしながら、レジに行ってFAXを申し入れ、若い店員さんが、機械の操作方法について、手取り足取り教えてもらった。
先月、レンタルビデオに行ったら、レンタル業務は全て機械。ビデオのケース?の外し方がわからず たまたま近くにいたパートと思われる店員さんに尋ねた。まぁ、それ以外は何とかでき、無事借りることができた。
また、映画館に行ったら、人がいる窓口は一箇所。発券業務は主に機械が担当。その時は、空いていたので、人のいる窓口に行った。
切手を買いに郵便局に行ったら、3つの窓口は人が対応しており、長蛇の列。ここでは、切手販売機があればと思った。
同じようなサービス業でも、店舗における省力化のレベルは、相当違う。競争の激しさ、法規制等により、機械化が異なると思うが、めったに利用しないサービスの機械化は勘弁して欲しい。
個人的には、今後出来るだけネットサービスを使うつもりである。そういう人が多くなると、店舗から店員のみならずお客までいなくなってしまう。これは、時代のトレンドなのだろうか?
ブーメラン社員
先日、かつてNECの中枢を担っていた先輩たちと飲んだ。大きな話題の一つが、NECの惨状であった。現状認識は、かつてのNECでなくなった(この場合、人材難という意味)。
私が語ったのは、「アメリカでは、一度退職した人が、元の会社に復帰することがトレンドになっている。しかも、復帰時は以前より給料や地位が上がっていることも珍しくないという。経営危機の会社の場合、外部からトップを招聘する手もあるが、このようなブーメラン社員を採用するのも有効であろう。少なくとも、以前の会社事情の理解度は高いはず。」
一同、大いに興味を持って、(酒の席の話題として)誰がいいかという話が始まった。
その数日後、パナソニックが、ブーメラン社員社員を採用したというニュースが流れた。マイクロソフトの樋口会長を専務に招くというのである。さすが、パナソニックである。
大きな企業は、ムラ社会を築き、どうしてもモノカルチャーになる。ムラカルチャーと世の中の流れに齟齬がなければよいが、そんな時代は長続きしない。つまり、世の中の変化に合わせて、会社も変化しなけれないけない。その方法論として、マルチカルチャーの人にリーダーになってもらうことは、有益であると思う。アメリカでトレンドならば、いつか日本でも同じことが起きるだろう。問題は、会社が回復可能な時期まで、実現できるかであるが。
インフルエンザに感染してわかったこと
先週月曜日に孫がインフルエンザに感染していることが判明。火曜日に娘と妻、水曜日に私も感染していると判明。娘と孫は我が家で療養生活。孫は4歳で、表面的には元気、外出できないので我々病人が家で相手をしなければいけない。これは、ものすごく大変だった。
私の体温変化は、火曜日が38度、水曜日は37度、木曜日は平熱。他の3人より軽症であった。恐らく免疫力の差だったと思う。
インフルエンザに感染して、思ったのは、予防。まずは予防接種すべき。しかし、よく考えると予防接種の対応インフルエンザは、流行しない。感染するのは、予防対象外のインフルエンザ。ならば、ウガイと手洗いの徹底が重要。今回の反省は、孫にその習慣を徹底させることができなかったこと。これからは、躾の鬼ジジになると宣言!
次は、当たり前だが、免疫力の向上しかないだろう。発病しにくい身体、回復しやすい身体をどう作っていくかである。これは、日々の努力。最後は、感染したら治療に注力(薬、休養など)。今回は比較的成功したようだ。油断せず日々鍛錬だ。
インフルエンザが流行る時期は、暖かい土地にいるという手もある。これが一番だが。。。
悪いヤツほど出世する
アメリカでは、リーダーとは、①謙虚であれ②自分らしくあれ③誠実であれと言われているらしい。「悪いヤツほど出世する」著者であるジェフリー・フェファーによれば、このあるべきリーダー像は、真実に反する(こんなリーダーは希少価値)、これはリーダー産業論による陰謀?(業界成長のため真実に目をつぶり、心地よい話しかしていない)だと言う。
確かに、現在のアメリカ大統領を見ると、上記①と③と反対のキャラであるし、②に関しては、素の時と演技している時があり、TVでも成功したのだから役割演技もできるのであろう。著書では、現大統領も含め、多くのCEOが、巷で言われているリーダー像からかけ離れている記されている。
日本でも、教育を司る省が法を犯し天下りをしたり、名門企業が粉飾決算したり、リーダーの不祥事が報道されている。このようなことが起こる事に関し、確証バイアス(見たいものだけみる性質)や公正世界仮説(最後は正義が勝つ?)などで説明しているが、大事なのは、真実を認め自分のことは自分で守る(自己利益の原則)だという。
私の経験から言うと、出世するのは、①出世階段を昇る資格(学歴、専門能力等)、②社内政治に対応する力、③運 が必要条件だと思う。①と③は、良い人(冒頭のリーダーの条件)でも何とかなるが、②は不向き。やはり、確率的には悪い人のほうが出世しそうだ(なお、性格が悪くても、ルールに反しない限り、業績を伸ばすならば、問題はない)。ならば、考えるべきは、悪い人が暴走した時に、それを是正する仕組み(3権分立、企業統治など)の存在なのであろう。。
自分をコントロールする方法
現在、私が家に飲む酒は、自分の小遣いで買っている。嗜好品だからである。ある日、お菓子が大量に買われ、いつの間にか消費されていることに気がついた。妻が、お菓子を自分で買い、食べているのであるが、それは家計費が出ている。ちなみに、家計費も私の小遣いも、全て私がかつて稼いだお金(貯蓄)から出ている。
そこで、妻に提案した。酒代も一部家計費から出して欲しい。全額だと家計が厳しくなるし、私も飲みすぎる危険がある。それで、今、3千円/月までの酒代は家計費で負担、それ以上費用が発生した時は私の小遣い、更に3千円で余れば私の小遣いにしようと考えている。
気合で禁酒しようと過去何回も挫折している。やはりモチベーションを高める仕組みや制度を作ることが重要である。個人にみならず組織や社会でも有用であろう。ただ、妻のお菓子を制限できる仕組みはまだ発見できていないが。。。
あなたの職場のイヤな奴
ロバート・I・サットンの本である。どの職場でもいるクソッタレに対し、いかに対応するを描いた本である。クソッタレとは、自分より力の弱い人を標的に、貶め、やる気を喪失させる奴である。
私も、過去何人にも遭遇してしまった。そういう奴は社会や会社の敵であるから、退治したいのであるが、現実は難しい。私は、以下の対応をした。
その1:距離を取る。できるだけ会わないし、コンタクトしない。
その2:同じ職場なので、限界はあるし、離れると近づいてくる奴も多い。その場合は、逃げる。人事異動、退職などである。
その3:現実的に逃げるのも難しい。その場合は、戦うしかない。仕事上やり込め、黙らすのだが、そうすると逆恨みするクソッタレも多い。陰険な方法で攻撃してくるのだ。その場合は、冷静にパワハラの材料を集める。それを武器に揺さぶるのである。
その間、大事なのは、自分の精神を如何に正常に保つかである。本では、無関心を心がけ、感情を遮断するなど方策が紹介されている。私も感情を遮断したこともあるし、ストレス解消のためベンチプレスも始めたこともある。
筆者は、クソッタレ撲滅ルールの採用を勧めている。多分、有効なのだろう。ただ、経営陣にクソッタレが多い場合は、どうすればよいかはよくわからない。。。
ルンバ効果
昨日、ルンバ980が到着した。早速使ってみた。その感想は以下の通り。
1.絨毯における吸引力は素晴らしい。今までの掃除機はなんだったのだ?
2.床に置いてあるものをテーブルの上に上げたり、事前に部屋を整理。毎日やるのは面倒だから、半永久的にルンバが活躍できるレイアウトにしたいと思った。
3.ルンバが潜り込める家具が欲しくなった。例えば、ソファー。
我が家は、今まで床置が当たり前(直ぐ、床にものを広げる方がいらっしゃる)、古い家具も一杯(捨てられない主義の方がいらっしゃる)など美しいとは言えないインテリアであった。何度も交渉を重ねてきたが事態は悪化する一方であった。しかし、今回は劇的に変わる可能性が高い。
やはり、世の中を変えるのは、黒船かイノベーションだな。
成功と幸福
NHKのTEDを紹介する番組を見たら、テーマは「成功」と「幸福」を如何に掴むか。
幸福は、努力⇒成功⇒幸福というプロセスと考えられていたが、幸福⇒成功というプロセスがどうやら正しいようである。お金持ちでも社長でも皆が幸福とは限らないからである。では、どうすれば幸福になるか?答えは、簡単、脳が幸福だと思えば良い
である。ならば、脳がどうすれば、幸福と感じるのであろうか? ソリューション例は以下の通り。
1.毎日、感謝していることを3つ書く。脳をポジティブにする。
2.ポジティブな体験を日記に書く。当然、脳がポジティブになる。
3.瞑想を行う。ストレス減少。
4.身体を動かし、行動が大事を脳に覚えさす。
そして、幸福感が成功を導き出すという。ただ、別のプレゼンターが主張していたのは、成功の秘訣を見つけることは難しいが、「やり抜く力」は必須という。根気、根性、諦めない気持ちなどが必要。
私もより幸福になりたいから、上記1と2を始めます! なお、上記3と4は既に実行済み。来年の今頃、私は恵比寿様のようになっている?
英語学習の進化
大昔、大学合格祝いで、リンガフォンを買ってもらった。カセット教材とレコーダーのセットで10万円以上した記憶がある。10年ほど前は、TOEICのスコア向上の為、ベネッセの通信教育に申し込んだ。CDと本セットで、数万円払った。いずれも、現在存在していない。
英語学習を諦めたわけではない。”NHKごがく”アプリとNHKEテレの語学番組を利用することにしたのである。アプリは、そのサポートしている番組(主にラジオ)によって異なるが、ストリーミングによる番組聴講、単語クイズや英作文などに加え、発音確認問題(スマホやタブレットに向かって、文章を英語で発生するのだが、ほとんど「わかりません。」という反応で、私の発音レベルを自覚することができる)まである。最近は、孫と一緒に、発音を競っている。
NHK受信料や端末購入コストを別にすれば、全て無料(ただ、実践ビジネス英語は、難しいので、Kindle版のテキストを購入している)である。今の私のお勧めは、テレビでは、大人の基礎英語(NYでのラブコメが面白い)、ボキャブライダー(笑える5分)。ラジオは、やはりボキャブライダー(テストが充実)と実践ビジネス(アメリカのトレンドがわかる)。
楽しく、役に立つ、しかもコストのかからない英語を学ぶ環境になってきた。今後、ロボットのような新しい端末も出現してくるだろう。環境は整備されてきている。問題は、やり遂げる意思である。
権力を握る人の法則
スタンダード大学ビジネススクールの教授の書いた本「権力を握る人の法則」を読んだ。この本は、どうすれば出世するかを紹介している。
簡単に言うと、権力者(人事を握る人)にいかにコンタクするか、まず目立ち、相手を褒めたりして仲良くなることが良いのである。謙虚なんて必要ない。権利を握ってから謙虚になれば良いのである。
日系企業でも当てはまる知識やノウハウも多い。組織(企業、公共機関など)で出世したい人のみならず組織ではじき出されないためにも、組織人なら読んだほうが良い本である。
大学で、このようなことを教えるアメリカの文化に敬服する。日本でも、きちんと研究した本があれば売れると思う。出る杭は得か?学閥の利用法、上司CSの方法など色々テーマを思いつくな。
権力志向の人を見るたびに思うのは、このタイプは何故権力を欲しがるのかである。金持ちになりたい、有名になりたい、えばりたい、異性にもてたい。。。良き歴史を作る人になるとは思えない。
知の進化論
野口悠紀雄氏の「知の進化論」を読んだ。知の歴史を紹介し、知識の独占から知識の開放に変わってきたという。そして、AIの進歩で知識の需要はどうなるかについても言及している。
10年ほど前に、グーグルゾンという映像があった。グーグルとアマゾンのお陰で、人類は不自由なく暮らせるというか怠惰になるということを示唆したビデオだったと記憶している。今、ディープラーニングやビックデータ、セマンティック検索、レコメンデーションなどにより、実現しつつある。
問題は、AIにより仕事が奪われることであろう。しかし、歴史を振り返ると、イノベーションによって、仕事が消滅・誕生(例えば、電報の発明により、メッセンジャーボーイは失業、その代わり通信事業者が誕生)してきたのである。今回も、その流れであると考える。ベーシックインカムなど新しい制度設計で解決するしかないだろう。
私は、AIはどんどん進化して普及して欲しい。何故ならば、生活が快適になり、時間を有効活用できるからである。野口悠紀雄氏も指摘しているように、知識を得ることそのものに意味があると思う。つまり時間を、知識を得るために使えるのである。願わくは、知識を得て、そこから価値創造が出来ればと思う。ちなみに、最近NHKのEテレを見る機会が増えてきている。
他人をコントロールする方法
「上げる影響力の正体」という本を読んだ。人にYESを言わせる方法換言すれば広告やプロモーション、更に詐欺や洗脳に役に立つノウハウを紹介した恐ろしい本である。
秘訣は、6つ。
①恩義を感じさせる。日頃小さなプレゼントを上げるなどが具体的方法。
②整合性。人間は一度決めたことは、その考えにそってやる習性があるので、それを利用する。例えば、元気ですか?と尋ねられ元気と答えると、では、飢餓に苦しむ子供ために寄付をお願いしますと依頼される元気であることを証明するためにも寄付してしまう。
③社会的証拠。他者がやっているとその行為を適切なことだと思ってしまう。サクラなどが典型。
④好意。人懐っこいと思わず言うことを聞いてしまう。
⑤権威。偉い人や制服の人の言うことを信じてしまう。
⑥希少性。あと30分でセールス終了と言われると思わず買ってしまう。
広告やTVショッピングのような商業活動、宗教の勧誘、詐欺など上記ノウハウが使われていると思いませんか?騙されたり、コントロールされたりしないためにも、まずは敵の秘策を学ぶことは必要。騙すサイドの人や出世志向の人にとっても、レベルアップするためにも本書が役に立つでしょう。本秘訣は、包丁のようなものと言って良いでしょう。
さて、皆様に何に使いますか?
日本の強み・弱み
「イギリス人アナリストだからわかった日本の強み・弱み」を読んだ。
まず日本の戦後の復興は奇蹟でなく、日本人の勤勉性でもないと主張。戦前の日本は、既に経済力は世界6位であり、戦争のダメージを人口増もあって回復したに過ぎないと言う。⇒なるほど。
次に、日本の生産性の低さは、2つの理由がある。経営者の資質の問題でもあると指摘。多くの経営者は、真に数字に興味がない。数字で鍛えられていない。⇒納得できるな。
そして、次の理由は、「面倒くさい文化」にあるという。つまり、面倒なことを避ける文化である。背景には、横並びで保守的な男社会の存在。変えない努力をする人がたくさんいる。特に、公務員、銀行、役員。⇒これも納得できますね。法律で守られている既得権社会では確かに強いでしょう。
”Wooly Thinking"という指摘もあった。つまり、羊毛みたいなふわふわした思考をする人が多いのである。⇒これも納得。上辺の脳の反射的思考が多いと思う。
日本の強みは、遺産を残し、革新もしていくという足し算ができることだという。海外では、過去の遺産を破壊することが多いが、日本では神社やお寺が同居しているように遺産が破壊されない。これは、観光業に貢献できると言う。著者は、リスクの高いIT、AI、バイオでの勝負もあるが、観光業は日本の強みを活かせる成長産業と主張している。⇒これも主張としては間違っていないと思う。そのうち、日本はイタリアやスペインにようになっていくのであろうか?
一言で言えば、合理性や論理性に問題があるのだと思う。特に日本固有の問題だと思わないが、自由競争が激しくなる中、合理性はより必要とされていく。その事実を認めることから変化や成長が始まっていくであろう。
黄金の羽
橘玲の「お金持ちになれる黄金の羽の拾い方」を読んだ。資産形成は、(収入-支出)+(資産x運用利回り)という数式で表現できる。本書で強く主張しているのは、サラリーマンの実質税負担率は3割。その負担を国の制度(特に歪みに着目)を利用することにより、如何に減らすかということである。具体的には、マイクロ法人(零細・個人企業)と個人を使いこなすことだという。そして、マイクロ法人では、好きなことをやりなさいという。
サラリーマン人生が安泰でない世の中、更に65~70歳位まで働く人生になってきている現在、そして老後の心配もしなければいけない多くの現役世代にとっては、一つの指針を示している。
私は、サラリーマン時代は、本書に書いてある内容はほとんど知らなかった。今では、ほとんど知っていた。というのは、会社に守ってもらっていた(受け身の人生?)から脱却すると、より良い生活をするために(少しでも資産形成できるように)、学ばざる得なかったからである。
知的人生設計のすすめという副タイトルが言うように、まずは面倒と言わずに、自分の人生を設計してみることが大事であると思う。人生設計が困っている方がいれば、私もお手伝いしますよ。
私の最近の英語勉強法
私は、中学校の頃から英語が苦手。社会人になって、多少は真面目に取り組んだ。英語力の頂点は、会社のネゴシエーションコースの参加した頃だと思う。TOEIC730点以上が参加条件で、3人でチームを組んで、相手と英語でネゴをする。例えば、相手は部品を高く売る、こちらは安く買うという戦いである。助言や勝敗の決定はネイティブの先生。毎週土曜日にコースがあったが、金曜日は憂鬱であった。
その後は、英語の必要性もなくなったので、外国人との会話を避けるレベルになった。最近、時間があるので、①コストがかからない②飽きなく、継続できる③効果が期待できるという3つの条件で、英語学習を始めた。その方法は、以下の通り。
1.NHKの語学方法を利用する⇒コストゼロで、カリキュラムに優れている。
2.ITを駆使する。例えば、入門ビジネス英語では、パソコンで画面を出して、タブレットで聞く。パソコンは、穴埋め問題を表示させ、キーボードで答えを入力。タブレットは、聞き取れない文章を巻き戻して聞き直す。そして、どうしても聞き取れない単語(大半は知らない単語)は、スマホの翻訳アプリを使って、単語を見つける。⇒NHKのテキストを買う必要性がない。また、色々なツールを使うことにより、飽きない。
学習や教育も、時代に合わせて、変えていくということが実感できた。問題は、本当に英語力が増すかであるが、答えは1年後かな。
グーグル株を購入した件
毎年新しいことに3つチャレンジすることにしている。その一環として、外国企業の株を買うことにした。
まず、どうすれば外国株を買うことができるかネットで調査。日本では3つのネット証券で取り扱っていることがわかり、マネックス証券に口座を申請した。申請手続きは、問題なくできた。その後、いくつか問題が発生した。マネックス証券の口座をお金を振り込もうとしたが、銀行の暗証番号を間違えて入力したため、銀行口座がロックされてしまった。慌てて、銀行に行って、解除手続きをしたが、持参した印鑑が違ったため、NG。2回めの訪問でロック解除。次に、外国口座への資金移動、円からドルへの交換などを行い(手続きが結構複雑かな)、いざ外国株を購入へ進んだ。
投資先を色々考えたが、王道でグーグルにすることした。買いの指示をだすと、現在マーケットはやってませんという反応、時計を見ると午前10時。仕方がないので、夜の10時30分まで待って、グーグル株を一株購入した。
ちょっとした勇気(問題が発生したと時、逃げないで乗り越える力)と知恵(IT知識、投資知識)があれば、世界経済に参入することができる世の中ですよ。
AI時代に大事なこと
AIが人間の仕事を奪うと心配している人がいるらしい。別のAIがなくても、グローバル化、機械化(昔、OAとかFAとか言ってことも含む)、景気などにより仕事が奪われることがある。ならば、AIが社会に大きな影響を思すことになっても、自分の存在価値を高める努力をするほうが健全であろう。
我が家のAIの一つに、翻訳アプリがある。NHKの英語番組でわからない単語や聞き取れない文章を翻訳アプリで調べることがある。そこで、わかったことは、アプリは便利だが、間違った回答や状況に合わない翻訳をすることがある。英語の知識がないと間違いに気が付かないことになる。AIを賢く使うためには、自分も賢くなる必要がある。
我が家では、ルンバも活躍している。お陰で自分で掃除する回数は大幅に減ったのであるが、新しい視点を得ることが出来た。まず、ルンバ対応家具(家具の足が、床から10cm必要)が必要ということ。次に、ルンバが掃除しやすいレイアウトとは何かを考え始めた。当然、床置は禁止し、ルンバが通れない通路はなくす。しかも、全体が効率的で美しくなければいけない。そして、最後に、ルンバの犠牲になる可能性が高いのは、コード類であることもわかった。コードを吸い込んで、揺らすためコードに損傷を与えたことがあった。これらのことは、新しい市場が誕生させる可能性があるになる。ここで試されるのは、ビジネスを見出す視点とそれを実行する創造力や行動力である。
AIもツールで(今までより賢いアルゴリズム)であるから、本やコンピュータと同じある。あっても、使えない・使わない人と上手に使う人の格差が広がっていくのであろう。大事なのは、自分のレベルを向上させることである。
最近の私の投資の考え方
経済環境やライフステージ等によって投資戦略は異なるが、私の基本的考えは、①人的投資(自分や家族)②不動産投資(自分の家。決してワンルームマンション投資ではない)③金融商品への投資の組み合わせである。
今は、①の人的投資の割合は減少している。また②の不動産投資も完了。③の金融投資は、主に生命保険/株/債権/投信を対象にしてきた。
生命保険は、過去加入していたが、今は全てキャンセルした。日本は、国民皆保険が充実しているからである。ただ、個人年金保険は3つほど加入している。現時点の資金繰りに大いに貢献している。
株、債権、(アクティブ)投信は、バランスを取りながら購入していた。ただ、投信は損切りをしようと考えている。一度申し込むと素人の私にとって打ち手が乏しく、手数料も馬鹿にならないからである。そして、損切りした金を株に再投資。日本企業と外国企業、円とドルの2つの軸を考慮して決めようと思う。(その結果が、先日グーグルの株主になった)
FXや金などに投資して成功している友人もいるが、私はギャンブラーの資質は全く無いので、ポートフォリオを前提に、細々と投資していく小市民!でも、知力とちょっとの勇気をもって、頑張ろうと思う。
幼稚な人とは
4歳の孫と接して、普段何となく「幼稚な人」「大人じゃないな」と感じている人の頭の中味がわかってきた。顕著なのは、判断のやり方などの考え方のレベル。
1.幼稚な人の判断基準は、シンプルで情緒的。多いのは、好きか/嫌いか。次は、欲しい/要らない。大人は、より論理的な軸(例:重要か、利益は、価値は)で、かつ多軸で判断する。
2.幼稚な人の視点は、自分だけ。大人は、相手の立場や第三者の視点で考える。
3.幼稚な人は、反射的にその場判断する。大人は、先行きや関係する事項を考えた上で、判断する。
孫は、幼児なので、幼稚な面が当然多いが、日々成長している。問題なのは、戸籍上は大人だが、成長を止めた頭(考え方)を持つ人達。上記の判断基準で瞬時に見分け、そういう人たちから離れるしかないのだと思う。
グローバル企業とローカル企業の違い
国際的な個人投資家?である私は、先週2つの企業の株主総会に出席した。グローバル企業である日産とローカル企業の東急電鉄である。両社とも優秀な企業であるが、マネジメントや戦略のあり方について対照的であった。
1.マネジメント:株主からの質問に対して、日産はゴーン会長若しくは社長(ゴーン会長の後継者)が基本的に対応。役員はフォローの役割。一方東急電鉄は、担当役員が対応。社長はフォローしていた。⇒トップのリーダーシップのあり方が違う。
2.戦略のあり方:日産は将来の変化を想定して、現在から準備をしている。例えば、電気自動車/燃料電池車/ガソリン車/ハイブリット車など将来像を描き、どこにリソースを集中するか常に考えている。東急電鉄は、自分たちの現状及び今後の計画の紹介はあったが、マーケット全体の将来像の話はなかった。⇒未来視点と現在視点の違いと全体視点と自分視点の違いだと思う。
事業分野や競争環境が異なるので、どちらが良い悪いということはないであろう。ただ、再認識したのは、私が長年勤務していた企業は、ドメスティックな企業であったことである。言葉では、グローバル企業を目指していたが、現実は過去(国内中心の官需中心の事業構造)に回帰していただけであった。グローバル競争に勝つためには、まずはトップのマインドセットを変えることが肝要であろう。
AI経営で会社は蘇る
掲題の冨山和彦氏の本を読んだ。今は、デジタル革命第三期という。第一期は、IBMからウィンテルに覇権が移り、ダウンサイジングと水平分業の時代。第二期は、インターネットとモバイル革命で、通信機器やAV機器の分野で世代交代が行われた時代。第三期は、IoTやAIにより、IT産業やAV産業以外の産業(金融、医療など)で革命が起こる時代。その産業は、リアルとの融合及びシリアス(安全や安心を重視する)が求められ、日本企業(特にローカル企業)に大いにチャンスが出現するという。
また、AIは道具であり、ERPと類似しているという。つまり、自前で開発するのではなく、ベストプラクティスを利用すれば良い。自分たちの強みを活かし、ビジネスモデルを構築するのが賢い。それをリードするのは、経営者の役割である。
全くその通りだと思う。課題となるのは、AIを活用して、企業やその集合体である日本がいかに事業を再構築していくリーダーシップだと思う。筆者は、グローバル企業とローカル企業では求められる人材が異なり、特に前者はグローバル人材(テニスの錦織選手やゴルフの松山選手のようなイメージ)が必要であるという。そして、誰でもグローバル人材になれるわけでもない、特別な才能や意思・意識が必要なのである。とするならば、普通のサラリーマン社長に率いられる企業は、グローバルを目指すと失敗する確率が高いということになる。しかも、AIの活用も出来ないであろう。
個人投資家の視点としては、典型的なサラリーマン社長(上司の空気を読むのが上手、権力争いをしながら、チームワークが大事というような人)の会社には投資しないことにしよう。
市場は物理法則で動く
マーク・ブキャナンの本を読んだ。彼の主張は、現在主流の経済学の「経済システムは本質的に安定的で自己調整されており、常に均衡状態に向かう」という考え方に異を唱え、自然界にみられる「非均衡系」の概念や分析手法を取り入れるべきだという。
特に、アルゴリズム取引が主流となり、光速に近いスピードで高頻度取引が行われている現在、人間の直感に基づく知識(市場均衡、合理的期待、効率的市場仮説などの考え)で未来を見通すことはできないという。市場は、天気とに近いと考えて方がベターなので、物理学を基礎として天気予報が具体化したように、物理学を用いて、市場や経済を考える。つまり、物理学を使い、市場変動を客観的に観測・予測して、社会を安定的に豊かに維持できることを目指すべきだという。
ビックデータやAI(物理学を基礎としたアルゴリズム)などにより、「明日の日経平均は、🔴🔴🔴円になるでしょう。特に上昇する銘柄は・・・」、「1週間後の円は、120円になるでしょう。」「A電気は、2日後に倒産するでしょう。B銀行は、明日・・・」というような経済予報が当たり前に接する時代が来るのだろうか?そして、天気予報と同様、より個別的かつ詳細な情報は特別なサービスとなるのであろうか?
遅かれ早かれ実現するような気がするが、そうなった場合、格差が更に広がるのであろう。一方、より高度な格差是正のシステムも実現しているはず(そうでないと、社会不安が広がり、最悪の場合、紛争や戦争が起きてしまう)。
ファースト&スロー
掲題の上を読んだ(下は、これから図書館に予約)。著者は、ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマン。
脳には、システム1(自動的に高速で働く、ほぼ努力不要の思考)とシステム2(困難な知的活動に注意を割り当てる遅い思考)があるという。特に、直感的なシステム1が影響力が高く(システム2は怠け者なので、あまり出番がない)、そのためプライム効果(連想や想起)、ヒューリック(質問の単純化)などが起きる。
このような知識があると、石油ショックで何故トイレットペーパーの買い占めが起きたのか?エクセレントカンパニーと言われた企業が実はそうではなかった、専門家や評論家の予測は何故当たらないのか?などの理由や仕組みがわかるようになる。特に、直感よりアルゴリズムの方が、予測的中率が高いということが納得できた。
より身近なテーマとしては、我が子は幼少時は天才で世の中を変えるという可能性があると思ったのに、凡庸な大人に成長したのは何故かという問いの答えががわかったと思う(我思うに、標本の大きさと平均回帰)。下を読むのが楽しみである。
映画の選び方
私にとって、映画評価は次の通りである。
Aレベル:集中して鑑賞。見終わった後語りたくなる映画。今年の映画だと、「メッセージ」。
Bレベル:鑑賞中集中しているが、見終わったら何も残らない。「バイオハザード」が典型。
Cレベル:そこそこだが、満足できない。最近見た「ライフ」がそうだった。
Dレベル:見たことを後悔。最近では出会っていない。
映画館に行く前に、ネットや雑誌での評価、口コミ、更に監督など複数の視点でリサーチすると、上述の通り、後悔するケースは皆無に近いと言える。問題は、WOWOWなどTVで放送される映画を事前にどう調査するかである(なんせ、知らない映画が一杯ある)。ヤフー映画の評点を調べることはできるが、面倒だし、そもそも必ずしも私の評価と一致しない。最近、気がついたのは、映画の時間の長さである程度判断できること。つまり、90分程度の映画ならB級映画、120分なら大作なので、それなりの出来だろうということ。
もっとスマートな方法はないのだろうか?最近は、AIで映画のヒットを予測することができるらしいが、過去の映画作品の分析に加え、私の好みも分析して、地上波で放映される映画のお勧めサービス、このようなサービスが欲しいな。(ビジネスとして成立するかは知らんが)
ファースト&スロー(下)
脳は、システム1(速い思考、直感、感情)とシステム2(遅い思考、論理的)の2つの思考を持ち、日常それらを組み合わせている。本書は、特にシステム1がもたらす認知的錯誤(直感的に信じてしまう認識の誤り)について語っている。
このような脳の構造を利用すると、プロモーション、政治、詐欺などの世界で大きな影響を与えることができてしまう。もちろん、正しい使い方もあるが、不当な利益を得るために使うこともあるだろう。
そこで、錯誤に陥らないことが重要であるが、筆者によると困難という。それでも、①他人そして最終的に自分について、判断や選択のエラーを突き止め理解する能力を高める、②評価を数値できるときは、直感に頼らず数式で表す、③個人で決めるのではなく組織(複数)で決定する、という対処法があるという。まさに、情報弱者にならないための方策である。
このようなことを深く学ぶと、発信者(行政、企業、メディア等)にとっては、人のコントロールがより容易になり、受信者(市民、消費者等)にとっては、賢い人間になることにつながる。生きていくための大いなる「知恵」と思える。
人は原子、世界は物理法則で動く
著者のマーク・ブキャナンによれば、人間は複雑な存在であるが、共通する少数の特性を的確に捉えモデル(パターン)として考えれば色々なこと(将来予測、原因など)がわかるという。
その特性とは、①人間は本質的には理性による論理思考は苦手で、むしろ直感によって頼って思考する(ファースト&スローのカーネマンと同じ考え)②他者との関わりのなかで学習して、適応していく③進んで模倣する④仲間との協調を思考する一方、よそ者に対しては盲目的な敵意を向ける傾向がある(偏見は、仲間との協調を促進する)。
これらの特性をモデル化しコンピュータでシミュレーションすると、例えば人種融合を進めるため、居住地を一緒にさせても、結局同じ人種同士が固まって住むことになるそうである。
このようなシミュレーションの確度が上がると、感情的な敵意を向ける隣国に対して、国としての対応策がより明らかになったり(例:偏見是正が効果があると分かったらなら、その対応策を具体化)、格差の是正(例:金持ちはより金持ちになる法則もあるので、法則にあった対応策)などに有益であろう。
今は、人類の歴史上最も殺人が少ないとTEDで見た記憶があるが、今後は更に少なくなる可能性が高いと言える。人類は紆余曲折はあるが着実に進化しているのである。
マーケット感覚を身につけよう
ちきりんの本を読んだ。まず感心したのは、2つの定義。マーケット感覚は社会や人が動く根源的な仕組みを理解する能力、マーケティングは何らかの目的を達成するための手法。確かにマーケット感覚は重要。これから社会に価値を提供したい人にとっては、必要な能力である。それを身につけるためには、自ら考え実行すること。
言うが安く実行するのは難しいのだと思う。小さい頃から答えのある問題を学校で教わり、失敗することは良くないことと教育されてきた我々だからである。では、どうすればよいのであろうか?筆者は社会で色々経験することが、マーケット感覚を身に着け、自分の市場価値を知ることになるという。異論はないが、バイト三昧の人がマーケット感覚を身につける保証もないだろう。バイトで疲れて何も考えることができなくなる可能性が高い。
やはり、基礎力(体力、根性、アルゴリズム構築力)、学ぶ姿勢や目的意識・志などを加えて、マーケット感覚があれば、人生や社会はよりよくなりのであろう。一朝一夕で解決するものではないが、まずは始めることが重要と考える(全体を考え、計画的に始めることが肝要)。
融合から生まれるモノ
1990年前後、色々な融合が生じ、新しい市場が生まれると言われた。主なものは以下の通り。それがどうなったか、考えてみた。
1.コンピュータとコミュニケーションの融合。インターネットが生まれ、主役がコンピュータメーカーや通信キャリアから、ネットサービス業(グーグル等)やルーター製造業(シスコ等)にシフトした。
2.放送と通信の融合。日本では、規制によりそれほど進んでいないが、ネットを通じたコンテンツサービス事業者(アマゾンやネットフリックス等)が主役に躍り出ようとしている。
3.パソコンと家電の融合。明確なモノは出ていなく、IoTが今後進んでいく。従い、主役は未定である。
このように考えると、融合の流れは、確かに新しい市場や事業を誕生させた。興味深いのは、主役も交代したことである。原因は「成功のジレンマ」なのか「世代交代」など色々考えられる。
では、これからは、どのような融合があるのか?リアルとバーチャルの融合、所有と利用の融合、生産と消費の融合・・・。未来を見通すのは難しいですなぁ。
球場のドリンクビジネス
今週水曜日は、東京ドームで野球観戦。初めて、オレンジのタオルを振った。それなりに快感。やはり、一体感醸成というのは、重要なマーケティングツールである。
もうひとつ大事なマーケティングツールというか収益源は、ドリンク(特にアルコール)の販売。売店とかわいいお嬢様達が担当。後者は、笑顔と汗を武器に、おじさま達に歓迎されていた。ユニークというか非近代なビジネスである。以下、分析してみた。
1.商品・価格:ビールやウィスキーの売価は800円。粗利がめちゃ高い。。
2.ターゲット:野球ファンのおじさん。巨人及びビール好き。すなわち、可愛い子が好き。
3.チャネル:重たいドリンクを持ち、汗をかき、一生懸命売る若い女性。男性は販売しない。
4.プロモーション:笑顔及びリピーター(酒好き)へのアプローチ。巨人が点を取った時は、お客さんとハイタッチ。というようなお客さんとの一体感の醸成。
でも、おじさん達がメインのビジネスでは、成長性が乏しい。また、これからは人の確保もより難しくなるだろう(だって、グローバル化したら、英語も必要になるでしょう)。人がサービスするのは、VIPだけ。私のような庶民には、スマホやタブレットで注文を受け付け、客が自分で取りに行くのか、若しくはロボットが持ってくるというのがトレンドだと思う。そうなれば、ビールも800円から500円程度になるだろう。ようやく、私はビールを飲むことができる。
ロジャー・フェデラー伝
半年以上前に、図書館に予約した「ロジャー・フェデラー伝」を読んだ。300ページもある伝記、いかにロジャー・フェデラーは、紳士で人格者で素晴らしい人であったと語っている。
ジュニアの頃は、性格が安定せず、コートでよくラケットを投げていた選手。本では、コーチの助けもあり自分で克服したことになっている。3カ国も話し、ポジティブな思考の人、家族も大事にする紳士などベタ褒め。
成績を振り返ると、最初は中々勝てず、そこから絶対王者になり、今はベスト4の一人になっているが、その間ドラマがないのである。実際はあったと思うのだが。書いてるのは試合結果のことだけ。
本書は全く読む価値がないのであるが、中流家庭の出身者が、どのように才能を開花させ(本書では、努力としか書いていない)、試合や社会からのプレッシャーにどう対処したのか(本社では、対話が上手とか冷静とかが理由らしい)、そして、テニスプレイヤーとして得た財産を今後に活かしていくのか(本書では、政治家やテニス解説者の可能性を述べている)、興味がある。これから、このような点に注視して、ロジャー・フェデラーを追跡してみよう。
ニトリの家具運搬サービスが凄い
リビングルームで、アマゾンビデオを快適に見るため、ソファを買い替えた。イケア、無印などリサーチしたが、結局ニトリのソファを買うことにした。
前日、メッセージで搬入時間を通知してくれた。。
当日、担当者の対応がきちんとしていたが、最初にチェックシートをもらった。家に傷がつかなかったか、家具は最低他のものから5cm離れているか、などがチェック項目内容であった。
そして、QRコードを提示して、サイトにあるアンケート記入まで準備していた。もちろん、ITに強い私?は、QRコードを読んで、アンケートを記入した。
最後は、タブレットに完了のサインを指で書いてお終い。
気がついたことは、、スタッフの管理をユーザー自らやる仕組みになっていること。私は、最初から最後まで、チェックシートやアンケート記入のため、作業(者)に注意を向けていた。
ニトリは凄いと思った。これが、お値段以上ということなのか?
ヘルスケアの方向性
先月入会したスポーツクラブでは、マシンやスタジオにセンサーがあり、スマホをタッチすると運動記録がアプリに登録されるようになっている。また、近くに出来たジムには、VR体幹トレーニングマシンがある。VR体験しながら、身体を自然に鍛えるそうである。
ヘルスケアの将来像を夢想してみた。
1.24時間バイタルデータがクラウドに蓄積されていくであろう。睡眠中は、スリープモニタ。起きている時は、ウォッチやメガネ等のウェアラブルデバイスが使われていく。特に後者は、バッテリーの問題はあるが、アクションカメラの機能も持ち、体験が映像情報(食事、ストレス事象など)として蓄積されていく。
2.個人固有のデータ(例えば、血圧、薬)もネット接続のデバイスや上記メガネなどにより、自動的にクラウドにアップされていく。
3.睡眠、食事、運動、ストレス事象(例、嫌な人に出会った)などの様々なデータをAIが分析して、身体の現状や予測をして、ケアを支援する。例えば、寝る前にVRマシンを使用して、その日の体調に合致した運動、マッサージ、マインドフルネスを行う。朝には、AIが勧めるレシピに基づく食事が、クラウドに連動したオーブンレンジが調理する。
怠け者でも、健康的な生活ができる時代は、もうすぐ?
原因と結果の経済学
データから真実を見抜く思考法の紹介である。特に、因果関係(原因と結果)と相関関係は異なり、それを間違えると真実から遠ざかる。例えば、偏差値の高い大学に行けば、収入は上がるかという問である。大学の偏差値と収入には相関関係はある。アメリカの研究によると、統計的な有意差はなかった。すなわち、因果関係はなく、その大学に行けば誰でも将来の収入が上がるとはいえない。大事なのは、本人にとって最高の大学はどこなのかということである。
最近、NHKスペシャルで、AIが「バナナの消費が高いと、病院に行く人が少なくなる」というようなことが紹介され、物議を醸したことを思い出した。両者には相関はあったのだろうが、全くの偶然か、それとも第三の変数が影響を及ぼしたと思われる。大事なのは、”解釈”ということである。
大昔、多変量解析(因子分析)をやったことがあり、たくさんの相関係数から、重要な因子を抽出して分析を行った時、上司が「コンピュータによる多変量解析は客観的です。」と言った。私は思わず「そんなことはない。重要な変数を導き出すのは、解釈。むしろ主観的とも言える。」と言って、会議室が騒然となったことも思い出した。
思いつき、思い込みではなく、エビデンスに基づく計画や意思決定が望ましいのであるが、今までは大変怪しい。しかし、今後はAIが学習することにより「解釈」もすることになるだろう。良い世の中が間近である。
住友銀行暗黒史
バブル時代、住友銀行の磯田会長、イトマンなどを主人公した住銀の不正に関するノンフィクションである。住友グループのリーダー住銀が、「浮利を追わず」という住友の社是は、単なる念仏と解釈して、アンダーグランドの人々に食い込まれ、保身ため行員達も社内戦争・派閥争いを始めるという人間性あふれる出来事が書いてある。
私も住友グールプの企業で勤務していたが、コンプライアンスの徹底というスローガンはあったが、不正が消滅しなかったし、今も東芝、東レなど大企業でも不正はなくならない。日本企業のみならず、欧米(ウォール・ストリート、フォルクスワーゲン等)企業でも不正は存在する。これは、人間の性、その集団である企業の性なのであろう。
しかし、不正を最小限にする努力は必要であろう。スローガンの暗唱(毎日、声に出せば、それなりに効果あるだろう)、ルール・制度の構築(人若しくはAIによる監視・監督やオープン化など)、更にダイバーシティの推進(空気を読まない人を増やす)という方策が考えられる。
そして、今後は、不正は減っていくと考える。何故ならば、不正の内容は、お金とデータ改ざんが大半。デジタルマネー(紙幣がなくなり、お金の追跡が楽になる)やブロックチェーンの普及が見込まれるからである。企業の不祥事という言葉は、先進国から消える時代は、もう少しである。
電機メーカーが消える日
東芝、NECなど日本の代表的な電機メーカー8社の歴史を振り返り、大半の企業が凋落した原因を書いた本である。
まず、上げられるのは、依存体質。電力ファミリーと電電(NTT)ファミリーだったので、顧客や市場を見ることなく、東電やNTTだけを見て、時代に取り残されたことに加え、ボリュームは減少しているが、そこからの収入で生きてけたので、抜本的な変化をすることができなかったことである。
次に上げられのは、社長の無能さ。社内抗争や前例主義などで、時代の変化が理解できなかったことである。物作りに固守、インターネットの意味が理解できない、更にデジタルにこだわってしまうこと。フィリップスやノキアなど抜本的に姿を変えた企業があるにもかかわらずである。
8社の中で、業績が良いのは、三菱電機。撤退が上手、今は機械メーカーとして位置づけるでも良いくらいである。。そして、ソニーも苦しんでいるが、物作り⇒ソフトへのシフト⇒プラットフォーマーとして、姿を変えてきている。
時代に取り残され、ひたすらリストラをして、先祖還りで縮小・消滅していく企業と会社を抜本的に変えていく会社。変化対応・具体化への必要十分条件の一つの条件は、トップであろう。もう一つは、株主の力(日本は、ここがとても弱い。社会主義的要素が残っている)だと思う。
人類は、30年後に滅亡するか?
NHKのEテレビのジャレド・ダイアモンド氏の先週の番組を見たら、テーマは「何故、地球に地球外知的生命体は来ないのか?」。答えは、高度文明は、短期間で滅びるからとうこと。ダイアモンド氏によると、150年程で、滅びる。それまで、宇宙空間に進出しないと宇宙の知的生命体を会うことはない。人類が宇宙と交信を始めたのは20世紀初め。それを高度文明の始まりとすると2050年頃に地球文明は滅びることになる。原因は戦争、地球温暖化等考えられる。
一方、シンギュラリティは2045年にやってくると大変有力な考えもある。レイ・カーツワイルによると、パラダイム・シフトは指数関数的に増加しており、AI(非生物)は進化し、人間と融合していくという。人間がサイボーグ化、そして人間がAIと融合という姿になり、人間らしさのもつ非生物が宇宙へ進出していくという。これも見方によれば、(今の)人類は滅亡するということになる。
これから読むのだが、「サピエンス全史」の目次を見ると、超ホモ・サピエンスの時代という言葉がある。どうやら、世界の頭脳は、アプローチ方法は違っても、人類は滅亡していくと語っているようである。2050年まで、頑張って生きて、どうなっているか見届けてみようか。
サピエンス全史(下)
図書館に予約してから、約半年。ようやく入手。一気に読んだ。
サピエンスが進化したというか地球の主人公になったのは、上による認知革命(新しい思考と意思疎通の方法の登場)。それが、最近では、神ではなく人間至上主義が登場し、①自由主義②社会主義③進化論が注目されるようになり、資本主義の台頭を伴って現在に至るということ。
同時に、認知革命により、貨幣、帝国、宗教(イデオロギー、恐らく人間至上主義もその一部)が誕生し、サピエンスを成長させたという。そして、今後は、生物工学、サイボーグ工学、非有機的生命工学により、脱サピエンス(超人)が生まれる可能性が高そうである。
歴史を俯瞰し、「自分たちの無知を認める」と、将来をどう占うかは何とも言えないが、サピエンスは、脱サピエンスを目指しているようであると思えてくる。とするならば、大多数のサピエンスは、滅亡するとも言える。かつてのネアンデルタール人のように。(なお、サピエンスの遺伝子には、ネアンデルタール人の遺伝子は残っている)。
飛躍だが、「生きることとは、死ぬことと見つけたり」という言葉を思い出した。
プレゼントの送り方:20世紀型vs.21世紀型
妻が、大阪にいる長女にプレゼントを送った。中身は、赤ちゃん用オムツやお菓子など。(お店で直接買って、ダンボールをスーパーから持ってきて、宅急便で送った)
私は、自分ならアマゾンで買って、そのまま長女の住所に送る。そもそもプライム会員だから送料は無料だし、オムツはアマゾンのようが安いかもしれないと言った。かつ、時間節約にもなるとも。
妻曰く「色々考え、準備することが楽しいのよ。」
以前(20世紀)なら、妻の考え方は理解できるが、現在なら私の考え方主流になると思うのだが、現実はどうなのだろうか?年齢、情報強者/弱者などで、答えは違うのだろう。これも格差社会の一例?
金持ち父さんになる方法?
金持ちお父さんの教え
1.金持ちは、お金のために働かない。
2.お金の流れの読み方を学ぶ。
3.自分のビジネスを持つ。
4.会社を作って節税する。
5.金持ちは金を作り出す。
6.お金のためではなく学ぶために働く。
予測の精度
日下公人の未来予測の本を読んだ。
2002年の本。世界に七大潮流を見てみよう。
①大衆消費社会へ世界は進む。→確かに進んでいるようだ。評価A
②中流社会へ世界は進む。→先進国では、2極化が進んでいる。開発途上国では、中流化は進んでいるのか?評価B
③大都市化へ世界は進む。→多分、進んでいるのでしょう。少なくとは日本は、地方は過疎化している。評価A
④平和は進む。→戦争や犯罪は、減っている。評価A
⑤少子高齢化が世界で進む。→先進国は、その通り。だが、発展途上国は、人口が増加している。評価B
⑥東洋風へ思想革命が進む。→西洋的な考え(例:モダン)は、お終いと筆者は言っているが、現実は、グローバリズム、民族主義などが台頭した。評価C。
⑦多民族共存と人種平等へ世界は進む。→マスメディアを見ると逆のイメージだが、21世紀の啓蒙を読むと、世界的・歴史的に進んでいる。評価A
18年前の予言としては、⑥を除き、合格点である。素晴らしい!
What is life?
ノーベル賞受賞者のポール・ナースによる生命とは何かについて語った本である。
1.生命の基本単位は、細胞という視点。細胞が分裂して、細胞が増え、生命が増殖する。
2.生命とは、遺伝子。DNAのATGCから作られる暗号によって、タンパク質が作られ、生命になる。そして、遺伝子の複製と細胞分裂は連携しているのだ。
3.自然淘汰も忘れてはいけない。細胞が分裂しても、競争力のない個体は排除されてしまう。だから、多様性が大事なんだ。
4.生命は化学である。代謝(化学反応)がないと、生命が生まれ、維持できない。
5.情報が生命の中心である。構成物質がわかっても、情報のやり取りがあって、生命が維持されるのだ。そのコンテクストがわからないと生命の意味がわからないよ。
以上が、私が適当に書いた要約。生命は、化学・物理・情報の現象で説明すべき。そして、地球に生命が生まれた有望な仮説は、宇宙から運ばれたため。つまり、生命を研究することは、DNAから宇宙というスケール、化学・物理・情報(コンピュータ・サイエンス)の知識が必要である。
奥が深すぎる!