野口悠紀雄氏の「知の進化論」を読んだ。知の歴史を紹介し、知識の独占から知識の開放に変わってきたという。そして、AIの進歩で知識の需要はどうなるかについても言及している。
10年ほど前に、グーグルゾンという映像があった。グーグルとアマゾンのお陰で、人類は不自由なく暮らせるというか怠惰になるということを示唆したビデオだったと記憶している。今、ディープラーニングやビックデータ、セマンティック検索、レコメンデーションなどにより、実現しつつある。
問題は、AIにより仕事が奪われることであろう。しかし、歴史を振り返ると、イノベーションによって、仕事が消滅・誕生(例えば、電報の発明により、メッセンジャーボーイは失業、その代わり通信事業者が誕生)してきたのである。今回も、その流れであると考える。ベーシックインカムなど新しい制度設計で解決するしかないだろう。
私は、AIはどんどん進化して普及して欲しい。何故ならば、生活が快適になり、時間を有効活用できるからである。野口悠紀雄氏も指摘しているように、知識を得ることそのものに意味があると思う。つまり時間を、知識を得るために使えるのである。願わくは、知識を得て、そこから価値創造が出来ればと思う。ちなみに、最近NHKのEテレを見る機会が増えてきている。