電機メーカーが消える日

東芝、NECなど日本の代表的な電機メーカー8社の歴史を振り返り、大半の企業が凋落した原因を書いた本である。

 

まず、上げられるのは、依存体質。電力ファミリーと電電(NTT)ファミリーだったので、顧客や市場を見ることなく、東電やNTTだけを見て、時代に取り残されたことに加え、ボリュームは減少しているが、そこからの収入で生きてけたので、抜本的な変化をすることができなかったことである。

 

次に上げられのは、社長の無能さ。社内抗争や前例主義などで、時代の変化が理解できなかったことである。物作りに固守、インターネットの意味が理解できない、更にデジタルにこだわってしまうこと。フィリップスやノキアなど抜本的に姿を変えた企業があるにもかかわらずである。

 

8社の中で、業績が良いのは、三菱電機。撤退が上手、今は機械メーカーとして位置づけるでも良いくらいである。。そして、ソニーも苦しんでいるが、物作り⇒ソフトへのシフト⇒プラットフォーマーとして、姿を変えてきている。

 

時代に取り残され、ひたすらリストラをして、先祖還りで縮小・消滅していく企業と会社を抜本的に変えていく会社。変化対応・具体化への必要十分条件の一つの条件は、トップであろう。もう一つは、株主の力(日本は、ここがとても弱い。社会主義的要素が残っている)だと思う。

 

 

2018年02月22日